文学のメロンボール

メロンボールとはメロンを器にして、オレンジ、いちご、ブルーベリー、パパイヤなど色鮮やかなフルーツを載せた食べる宝石箱。メロンボールに文学や生活の小話を食べやすい形にカットして盛り付けたいです。

最近の日本人とゴットヘルフ『黒い蜘蛛』 

少し前から建築にかかわる偽装や食品偽装が話題になり、
最近の日本人はどないなってしまったんやろ〜なんて
心を痛めております
それに加え、今日信号待ちの車の中で歯を磨いている人を
目撃してしまいました。ありえな〜い
バラアーチ

戒めのつもりで今日はメロンボールに
ゴットヘルフ(1797-1854) 『黒い蜘蛛』を盛りつけます。

                       
スイスの民話をもとに、その時代の農民たちの道義的堕落を風刺をこめて書いてます。
人間の邪悪を蜘蛛に象徴させ人間を戒めています。
内容は、農民が過酷な労働を免れるため、ある約束をします。
ところがそれを破ったため、クモが人の体に巣くったり、あらゆる恐怖となって
農民たちを襲います。
一人の母親がクモを捕まえ、穴に押し込め栓をしますが
何代も後の思い上がりの強くなった人間が栓をあけ
再びくもの恐怖にさらされるという農民小説です。

人間の弱さや邪悪の結果は、やはり人間に襲いかかってくるということです。

                         

福沢諭吉の言葉がいいですね。「独立自尊」
・・・心身の独立を全うし、自ら其身を尊重して、人たるの品位を辱めざる・・・
尊重できる自分を作る努力をし品位を持ちましょう
車の中で歯を磨いていたおじさん、どこで口ゆすぐの?
歯ブラシ持ってくる時間あるなら、家で磨いて。
お願いだから
ドイツ文学 | トラックバック(-) | CM(2)

アンパンとヘルマン・ヘッセ 『幸福論』 

街は葉桜になり、街路樹にはサツキが満開。
はなみずきが風にそよぎ、藤の花にチューリップ
色とりどりの花天国ですね。

           

なんとなく幸せな気分になり、お天気に誘われて、ふらふらと
出かけたくなります

凡人な私は「あ〜いい気もち」なんて鼻歌を歌うのがせいぜい。
ところが、幸福について深く考える人がいるんです。

今日のメロンボールにはヘルマン・ヘッセの『幸福論』を盛りつけます。
ヘッセと言えば『車輪の下』で日本人になじみが深いですね。
              
彼は、反戦文章を書き、亡命作家としてドイツを離れます。
20世紀のヨーロッパの文明に批判的で、人間の内面に立ち向かいます。
『幸福論』は苦悩のヘッセが晩年に書いた随筆です。

人生を送り幸福とは何かを素朴に書いてます。
なんとなく陽だまりでまどろむような温かい文章です。

幸福を幼年時代に求め、幸福を体験するためには
   時間に支配されないこと
   恐怖や希望に支配されないことが重要としてます。

そしてこんな文章が書かれています。

「朝だった。私の寝床からは広い世界もそれ以上は見えなかった。・・・
そういうふうに私は、眠りの安らかな余韻と共に始まる朝を楽しみながら
寝ていた。美しい永遠であった。世界は秩序であった。この幸福が
百秒つづいたか、十分つづいたか、とにかくそれは時間の外にあった。
深く永遠であった。願望のない快さ、静けさ・・・」(『幸福論』新潮文庫、高橋健二訳)

本当の幸福の永遠は、黄金のように静寂。
そしてそれは人生の中で経験する、美しいものの増大や喜びの増加で崩れる。
たいていの人は、年とともに失ってしまう・・・。

そうですね。自然本来の人間性は、生まれた瞬間から失っていくものでしょうか
朝、目が覚めてまず時計を見て、オッといけない
今日の予定はどうだったっけ?なんて。
黄金のような静寂はあっという間に、にぎやかな音の中へ・・・


ところでNさん、今日はおいしいアンパンどうもごちそうさま。
私はそれで幸福
                




ドイツ文学 | トラックバック(-) | CM(4)
プロフィール

Author:メロンボール
FC2ブログへようこそ!

人生が輝き出す名言集


presented by 地球の名言
人生が輝き出す名言集


presented by 地球の名言
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム