女性と森鴎外『半日』

以前友人から聞いた話。
彼女は何らかのいきさつから夫に次のように質問したそうです。
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  「もし船が遭難して、私と義母が海に投げ出されたら
   どっちを助ける?」

          
                        
 
今日は森鴎外の『半日』をメロンボールに盛りつけます。

森鴎外は言わずとしてた文豪。
彼の周りには母をはじめとする女性たちがとりまきます。
この『半日』は「最愛なる母」と芸術品とまで言われた二番目の
美人妻「志げ」の嫁姑の壮絶バトル


二人の間に挟まって、文豪はさまざまなことを思います。                       
家柄が一番の重大問題である母。
自分の手塩にかけた息子は、母に気遣いをする母思い?の息子となる。

時代背景もあるが、ドイツで近代を学んだ森鴎外も
母の猛烈な勢いには手も足もでないようです。困ったな~
近代家族の在り方が夫婦単位であることを思うと、
現在の女性からブーイングがきそう

ドイツ留学の時の愛人エリーゼ・ヴァイゲルトが華々しく『舞姫』のモデルになったのに引き換え
二番目の妻は『半日』で、バトルの日々が写実派的に描かれます。

                           
                                                
さて先ほどの友人の難問に対する夫の答え。

   「泳げない方を助ける」

瞬時に思考回路が働き、答えたのでしょう
ちなみに友人は25メートル泳げるということ・・・・・

近代家族の幸せの核は、夫婦円満。
これによって全てがうまく回るのです。

しかし、夫婦円満の中身が大事。
個人の自立があってこそです

とにかくこれから泳ぎの練習した方が良さそう
でもアップアップ・・・
助けて~

                      
                            
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梅とトゥルゲーネフ『初恋』

植物が自然の法則どおり毎年繰り返してくれるのは本当にうれしいことです。
またウメの季節
甘いかぐわしい香りに誘われて今年も梅干しや梅酒にします。
梅

ウメは本当にかわいい
手にとってながめてよしよし。
こんなかわいいウメがすっぱい梅干しや梅酒に変身。

                         

今日は甘酸っぱい気持ちから
トゥルゲーネフ(1818-1883)の『初恋』をメロンボールに盛りつけます。

19世紀はロシア文学界では、そうそうたるメンバーが登場します。
プーシキン、ゴーゴリ、トゥルゲーネフ、ドストエフスキー、トルストイ。
政治的には古い農奴制から資本主義経済へと変動。
トゥルゲーネフも貴族でありながら農奴制と戦う決意をもって
『猟人日記』をはじめ社会の精神問題に積極的にむきあいます

二葉亭四迷にも大きく影響を与え、日本の明治文学は自然を見る目を教えられます。
そういえば日本のそれまでの代表的樹木は、松ぐらいだった??
トゥルゲーネフの人物の心情の動きに自然描写をかぶせる手法は
『初恋』にも発揮されています。

                        

その中で青春について書かれた箇所があります。
      
       青春に魅力があるとしたら、その魅力の秘密は、
       なんでもできるというところにではなく、
       なんでもできると思えるというところにあるのかもしれません。・・・

       ・・・持てる力を他に使いようがないまま無駄遣いしてしまう、
       そこにこそ青春の魅力が潜んでいるのかもしれません。(『初恋』光文社、訳 沼野恭子)

              
                            


      そして主人公のウラジーミルは思います。
      「早くも人生に夕闇が迫ってきた今頃になって、春の暁にあっというまに過ぎていった
      雷雨の思い出ほどみずみずしく愛しいものはないということがようやくわかりました。」


みずみずしいウメをながめながら、人生の夕闇が迫る前にいろいろなことしなっくっちゃ・・・なんて
でも人生の夕闇?甘酸っぱいなあ
人生の美しい夕焼けぐらいにしてほしいね。。


                               
      

韓国の空と国木田独歩『源おぢ』

もう15年程前になるかな?家族の駐在で暮らした韓国のこと。
韓国の空は、いつも日本晴れだった。
温暖気候だけれど、東京は湿潤、ソウルは冬季少雨気候。
そう、ソウルはケアンズなどと同じなのです
シーツをパーンと干したくなる真っ青な空。
そんなソウルでのバスの車窓から、人々の暮らしが見えた。

クレマチス紫

涙が出そうになった。リヤカーを押す人、市場で休むことなく働く人、街中で大声で物を売る人・・・
そうなんだ・・・何だかその貧しさにその明るさに涙が出た。

                        

生きるために一生懸命働く。
今日は国木田独歩(1871-1902)『源おぢ』をメロンボールに盛りつけます。
ワーズワースに学び、ツルゲーネフにひかれる独歩。
この小説は、源おぢの身の上話を、若い教師が宿の主人から聞くという構成。
貧しい源おぢが親を亡くした乞食の子供を引き取ろうとした話。
周りの自然は変わらないのに、人の気持ちが動く。

国木田独歩は「…常に「驚きたい」と言い、「感覚を鋭く新しく」保ちたい」
(『明治の文学』22巻筑摩書房)と言ったそうです。
私もほんとそう思う  
目からうろこの驚きを毎日待ってます。

                        
昨日久しぶりに韓国ドラマを引っ張り出してみてみた。
またおんなじところで泣けてくる~。
でもこの表現の直球。
キャッチャーミットにドーンと響く。
日本人は一生懸命が恥ずかしい??
一生懸命の姿の中に本当の心がみえると思います。

ドラマで流す涙も、あの真っ青な空のもと、健気にも一生懸命生きる人の姿に
流した涙と同じ涙なんだろうな・・・

感傷にふけりながら、今日も続き見てみましょう。  
いそいそ。せっせ、せっせ。いろんなことを思いながら・・・。いそがしいな~ 

                                          
     
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