歌とモーパッサン『メヌエット』

大インコおじさん

           「頭蓋骨はホールなんです。
           ホールに声を響かせてください!」

      先日歌を教えてもらった。
      頭蓋骨がホールねえ~    
      まだまだ知らないことがいっぱい

                          

今日はモーパッサンの短編『メヌエット』をメロンボールに盛りつけます。

      「偶然ぶつかった出来事や、一寸垣間見た事件」が
      心の中に忘れ得ぬ想いとなって住みつく。
      この短編は、その束の間の印象の話。

      リュクサンブール公園でふと出会った老夫婦
      彼らは一世を風靡した大舞踏家。
      彼らにとってのかつての栄光のこの公園で
      亡霊のようにメヌエットを踊る、その姿は
      機械が少し壊れた活動人形のよう
      笑いたくもあり、泣きたくもある。

      公園が壊された後は
      「希望を失った亡命者のように近代風の街路を放浪していることでしょうか」
                             (『モーパッサン選集1』、河出書房、1941)

                          

想像してみると悲しい風景ですね
立ち止まることを許されない資本主義の世の中では
年老いた人間は取り残され思い出の中でしか生きられなくなる・・・?

でもこれは人間すべての行く末・・・
上の写真は、蘇州で出会ったおじいさん。
何を思い出しているんでしょうか
せめて思い出の中に幸せの瞬間を持つことが
できるようにしなくてはね。

エアロビをやってる私は思い出の中で踊るんでしょうかねえ~


それにしても偶然ぶつかった出来事や言葉、一寸垣間見た風景が
人生を変えることは大いにありますね
100回聞いても身につかないこともあれば
1回で心に響く言葉もあり・・・


「頭蓋骨に声を響かせて~」
この言葉もきっと一生忘れないだろうな~
自分の体が楽器だと思う瞬間でした。

         でも難しいな~
         頭蓋骨にねえ~
         声をだよ
         どうやって

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おしゃべりとゾラ『居酒屋』

香水瓶  

夏の忙しさが少し落ち着いてきたので、久しぶりにお友達と
おしゃべりする時間が増えました。しかも連日しゃべるしゃべる。
とうとうなんだか疲れがでてしまいました(どんだけ喋るの~)

私はフランス人かも・・・
『十八世紀パリ生活誌』(岩波文庫)にこういう箇所があります。

     「ぺらぺらとよく舌がまわることにかけては、フランス人に匹敵する国民はいない。
       ・・・一般的に言えば、パリっ子はいくら長いあいだ話しても、何も言っていないのだ」

そうかもしれない。やっぱり私はフランス人

                        
今日はゾラ『居酒屋』をメロンボールに盛りつけます。

ゾラは「ナポレオンが剣でやったことを、おれはペンでやるのだ」と言っています。
時代と環境と遺伝・・これはゾラのキーワード

さまざまな環境の中で人間はどのように
生きていくのか一つの家系を描き、社会の真相を暴こうとします。

労働者の下層の人々を描き、主人公の母の転落を見つめるナナ。
この三年あとにゾラは『ナナ』(1880)を書きます。

小説の最初から、あふれるほどの勢いでパリの下層の労働者の姿が描かれます。
主人公ジェルヴェーズの洗濯場でのけんかも圧倒されます。

貧困から抜け出せない人々の姿は、本から抜け出し、まるで映像のように
目の前に展開されるような迫力です
人間はここまでどん底になっても、強く生きれるもんなんだ・・・
  
                          


『十八世紀パリ生活誌』ではまだおしゃべりについて続きます。
    
      部屋の中でもうさんざん話をしていても、それだけではまだ足りない。
      戸口で、踊り場で、それから階段を降りるあいだもずっと、話をむし返す
      のが習慣になっている・・・

そこまで私は元気じゃないけど、時々ちょっと酸欠でした。
反省
おとなしくするぞ~

りんごとオー・ヘンリー『賢者の贈り物』

りんごの季節がやってきました

りんご

りんごと言えば以前何かで読んだ印象的な文章があります。
それは汽車の中の老夫婦の話。
汽車の中でおばあさんがりんごをむきはじめます。
きれいにむいたひとつをおじいさんに渡します。
おじいさんも無言でそれを食べ始めます。
その作者はおじいさんはその時本当にりんごを食べたかったんだろうかという
コミュニケーション不足の提言だった。

                          

今日はオー・ヘンリーの『賢者の贈り物』をメロンボールに盛りつけます。
あまりにも有名。
デラとジムの貧しい二人。
二人が持っているのはデラのうつくしい髪とジムの金時計だけ。
クリスマスの贈り物にお互いが渡したもの、それが櫛と金時計の鎖。
それを買うためにお互いは唯一持っていたものをすでに売っていたんですね

こんな話私もいつか書きたい!!

英語で「The Gift of the Magi 」 Magiとは東方の賢者だけど昔の魔法使いの意味も。
魔法のようにびっくりするような贈り物。そしてそれはあまりにも美しい思いやりの心です。

                          

さてコミュニケーションはとっても重要、だけどデラとジムが
合理的にコミュニケーションを取っていたらこんな美しい話はうまれなかったはず。
先ほどのおじいさんとおばあさんもお互いの思いやりの心で
心温まる風景が出来上がったのでは・・・

もちろんおじいさんはあの時おなかいっぱいでりんごなんか食べたくなかったかも知れない、
入れ歯では噛みにくいしな~なんて思ったかもしれない。
でもおばあさんがむいてくれたんだからってやさしい思いやりで食べたんでしょうね。

コミュニケーションと思いやり、この二本立てでなきゃね

アダムとイブのりんご。
「ダ・ヴィンチ コード」のキーワードも当然APPLEでしたね。
神話から現代まで、欧米世界ではりんごは不滅です。

日本でもりんごはおいしくてエライよ。
食べながらふと思った。
りんごをむく手に思いやり・・・こんな標語はどうかしら
     
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