善行とディケンズ『クリスマスキャロル』

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またまたクリスマスシーズン到来。
どこかのおばあさんが言ってたね。
一日は長いけど一年は早いって。これってちょっと怖いですね
一日があっという間っていうのは、幸せってことですね。

                        


今日はクリスマスストーリーをメロンボールに盛りつけます。

チャールズ・ディケンズ
『クリスマスキャロル』。有名ですね。
子供の本質、人間の本質をたたえる小説です。

強欲、非道の男スクルージ
彼は長年の友人の死後、彼の亡霊から三人の精霊に逢わされる。

この精霊たちはスクルージに過去・現在・未来の姿を見せる。

第一の精霊はこれまであった事柄の影法師。
自分の前身と一緒のその事柄は不思議な心の動乱を呼び、
長く忘れていたありし昔のあわれなわが身をみて泣きます

第二の精霊は自分も相手も地獄に落ちるのを見たいものだと言い放つf傲慢な現在

第三の精霊は自分のいないその世界、自分が死んだあとの世間を見せます。

スクルージは、寝床の上を見やった時、まざまざと人々のこんな言葉を聞きます。

 「万一、この人間が今生きることが出来たとしたら、
  先ず第一に考えることは
  どんな事であろうか。
  貪欲か冷酷な取引か差し込むような苦しい心遣いか。
  こう云うものは彼を結構な結果に導いてくれた、まったくね」

皮肉交じりのその冷やかな言葉。誰もが悲しんでいない。
目の前に見せつけられた自分の未来にとても見るだけの勇気が湧いてこなかったスクルージ。

でも三人の精霊は運命を免れる機会も望みもあることを
教えるためにやってきてたのです

スクルージは心の底から気持ちをいれかえ
本来の人間のあるべき姿となって
善い行いをし、彼の生活を一変させるというお話。

                           

人間は社会によって悪くなる。これってルソーの考え。
誰しも子どもであった人間は
社会に影響されて悪になるというもの。
社会に影響されるのが人間の宿命。
だってそれを構成するのが人間だもんね。
悲しい宿命です。

                              

自業自得という仏教の教えがありますね。
これは悪い場合だけに使うのではなく、
いい行いをすれば自分の得になり、
悪事をすればそれが自分の身に降りかかるというのが本来の使い方らしい。

過去、現在、未来を見せつけられたら
本当に身が引き締まりますね

未来から自分を客観的に見ることができれば、確かに今がんばれるはず
そしてちょっぴりでもいいから人の役に立てるはず。

罰あたりにならないように
精いっぱい今を生きましょうね。
自分の未来のためにもね。

                            

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石山寺と徳田秋声『新世帯』

源氏物語     石山 紫式部

先日、滋賀県の石山寺に行ってきました
石山寺は紫式部が『源氏物語』を書いたとされる有名なお寺です。
このお寺は昔からいろいろな文学作品に描かれてきたので
一度は行ってみたいと思ってました。

写真の小さな部屋は紫式部がこの窓??から景色を眺めイメージを広げ
源氏の華麗な世界を書き表した部屋だと伝承されています。

こんな狭い部屋でかいたの
暗くてちょっと怖い部屋でした


                       

今日は日本文学から徳田秋声『新世帯』をメロンボールに盛りつけます。
この小説は、明治41年に書かれた酒屋を営む新吉とお作という若い夫婦の物語。

お作はただただ受身で、能がないとののしられ、
消極的に生きる女性として描かれます。
でもその内面は、いろいろなことを思う生の女性。

けなげです。 

家業を第一と考える夫、新吉は、
やさしくすることは女性をおだてることと思い、
その言動は手の裏を返したようにころころ激しく変わる。

   お作のとりえは
   「気立てが優しいのと、起居がしとやかなのと、物質上の欲望が少ない」  
   ことだけという。

えー。これだけでそろってたら
完璧に近いと思うんですけど
これだけそろえば、あとは男性の育て方一つと思うんだけどね・・・

お作はただ「鈍い機械のように引き廻されていました

何も言わないお作にいじらしさと歯がゆさを感じますね。
コミュニケーションなどとは遠く離れた世界です。


                        

いつも思いますが、こんな世界は夢物語じゃなく、
本当にこういう時代があったということ

機械のように夫から引き廻されたんじゃ、
現代の女性は誰一人結婚しませんね。
きっと

妻も今じゃ人間ドックで健康管理もしてもらい
大事にされてますね
感謝です!
ところでメタボ検診って、どうなの?
もっと慎重にウエスト測ってほしいな~
この数字あってる?こんなにあったけ

ロイヤルブルーのニットとホフマン『黄金の壺』

秋空のもと、ブーツの音も高らかに、先日買ったロイヤルブルーのニットでお出かけ。
ニットブルー

後ろから肩を叩く見知らぬ女性。
「すみません。余計な御世話ですけれど、セーターが裏向きです!」
え~・・ウッソ~
お礼もそこそこに、トイレへ一目散
かなり歩きまわったよなあ~この色目立つしなあ~

次の日。朝からマグカップがない。
どこを探しても、ない、ない、ない・・・
妖精のいたずらか??最近どうなってんの?

                         

今日はE.T.A.ホフマン『黄金の壺』をメロンボールに盛りつけます。
近代のお伽話という副題のついたホフマンの名作。
ドイツロマン派のこの作品はロマン主義の人でないとなかなか手ごわいぞ

大学生アンゼルムスがみにくい老婆が売っているりんごや菓子の入ったかごへ
一直線にとびこむことから物語は始まる。
さっと逃げ出すアンゼルムスに老婆の声が響く。

「・・・悪魔の子め-いずれクリスタルのなかにとじこめられるさ-ガラスのなかへな」

緑がかった黄金色の小蛇ゼルペンティーナとの不思議な恋。
ともに赴くアトランティス。
そこでは人間が花や鳥と意志疎通できる理想郷。
現実と非現実が見事に重なる作品。

読み始めと読み終わったときの本に対するイメージががらりと変わる面白い本です。
読み始めは「不思議の国のアリス」が思い浮かびましたよ~

                          

ところでさっきのマグカップ。
探しものは何ですかと井上陽水の歌を口ずさみながら
ありえないところまで探しまわって,
ふと電子レンジに目がいく。

えーここ?

「そうそう昨日のお昼にチンしたんだ・・・」
すっかり冷えたマグカップがございました

子どもの心とヘルマン・ヘッセ『車輪の下』

チャオプラヤー
この間のエアロビ教室、
ハロウィンの仮装の格好でダンスをしました。
(可愛く変身したことを仮装とよぶなんていやですね~
久々に大笑い。楽しいですね。素の自分って。
人間っていくつになっても子どもの時の心を持ってるもんです

                      
                           

今日はヘルマン・ヘッセ『車輪の下』をメロンボールに盛りつけます。
これは「若い時読んだ、読んだ!」という人が大勢いると思う。
でも今読んでみると深いよ~。
今誰かにお勧めの本は?って聞かれたら即答でこの本を薦めます


天分のある優秀なハンスが州の試験にパスし、神学校へ入学する。
それは愉快で、美しい自由な少年のあらゆる喜びと引き換えてのこと
しかし、その後のハンスは苦しみと孤独で心がすさみ不幸がつづいていく。

神学校をやめ機械工になるハンスは、仲間との享楽の帰り、
幼年時代の輝く思い出の川で溺れて死んでしまう。

大人たちはあれほど天分のあった子がどうして人生の坂をころげ落ちたのかと思う。
こういうことってたまにありますよね~
そしてこうなった原因に気付く大人はすくない。

  くつ屋がぽつりという。
  「あんたとわしもたぶんあの子のためにいろいろ手ぬかりをしてきたんじゃ。
   そうは思いませんかな?」

 こどもの悲壮な叫びが聞こえてきそうな文章があります。

 
     「なぜ彼は最も感じやすい危険な少年時代に

      毎日夜中まで勉強しなければならなかったのか。

      なぜ彼から飼いウサギをとりあげてしまったのか。

      なぜラテン語学校で故意に彼を友達から遠ざけてしまったのか。

      なぜ魚釣りをしたり、ぶらぶら遊んだりするのをとめたのか。

      なぜ心身をすりへらすようなくだらない名誉心の空虚な低級な理想をつぎこんだのか。

      なぜ試験のあとでさえも、当然休むべき休暇を彼にあたえなかったのか。

      いまやくたくたにされた子馬は道ばたに倒れて、もう物の役にもたたなくなった」

                                           (新潮文庫p145)

                              


   これはヘッセの自伝小説ともいわれます。
   彼はいつも幼年時代の自然な人間観を気付かせてくれます。

   美しい自由なこどもの喜びや
   彼らの自由な魂を精神を、踏みにじることがないように・・・

   お受験ママ、よーく聞いてね
                     

   大人もこどもの素直な目で
   もっともっとひとつひとつものごとを
   丁寧に見つめたいものです。

   やはりヘッセはすごいな
   ところで『車輪の下』って本当の車や汽車の車輪だと思ってた人いないでしょうね??

     
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